維新の杉本和巳です。
村上大臣と質疑ができる機会を頂戴できること、非常に光栄に存じます。十五年前に村上大臣のお部屋をお訪ねして、「日本よ、浮上せよ!」という本を読ませていただいて感銘したということの中で、その後薫陶を賜ってきたことを感謝し、質疑に臨みたいと思います。
大臣所信で選挙について触れられたのは、十三ページの二行だけなんですね。選挙については主権者教育の推進や投票環境の整備に今後も努めますということなんですが。守備範囲が広いというお話を先般御質疑でおっしゃられていたんですけれども。
そうはいっても、さきの衆議院選挙の投票率は五三%です。トランプ大統領が選ばれたアメリカ大統領選挙は、数字では六五%なんていう数字を聞きました。私の地元の愛知県では、徳川家康のエリアの三河の方は六〇%台が出ているんだけれども、尾張の地域は、私の一宮、岩倉あたりも含めて五〇%前後というような数字になってしまっているという状況の中で、地元の有権者の声を私は今日はお届けしたいと思いますし、不安をあおるよりも提案をしていきたいという質疑で、投票率の問題、それから立候補者のSNSの問題、あとは、今政治と金の問題が取り上げられていますけれども、NHKスペシャルの再放送の要請、そして最後は万博の宣伝というか慫慂というか、この四つをお願いしたいということでございます。
それで、各国の投票率みたいなものの関係で、投票の義務化みたいなお話をちょっと披露したいと思うんです。
まず、義務的投票を言っている国、強制的に、制裁があるというような国は、例えばオーストラリア、ベルギー、そしてもろもろで、中南米の国はほとんどの国が憲法で義務化をうたっています。アルゼンチンは憲法三十七条一項、ウルグアイは憲法七十七条二項、エルサルバドルは憲法七十三条、オーストラリアも連邦選挙法第二百四十五条一項。ペナルティーは、オーストラリアの場合は二百二十二オーストラリア・ドル、二万二千二百円。それから、ベルギーなんかも憲法六十二条三項でうたっていまして、この場合は少し安いのかもしれませんが、五から十ユーロないし十から二十五ユーロ、いろいろ、判断によって付加されるペナルティーは違うようでございます。
投票率を何とか上げるという意味で投票の義務化というものを考えなきゃいけないのではないかということをまず提起したいと思いますし、それからあと、特徴的なのはネット投票。我が党はかなり、維新としては提案をしています、コンビニ投票であったりネット投票。ネット投票を実行しているのは、有名なエストニアはございますけれども、調べてみますと、アメリカ合衆国のアラスカ州がネット投票を実行しているという時代なんですね。
なのに相変わらず、名前を書くことがすごく大切なんだ、お一人お一人に理解していただくことが大事なんだという選挙の在り方も理解できますけれども、一方で地球は回っていて世界は進んでいるということの中で憲法の議論もしっかりと、投票の義務化、権利でもありますけれども義務化、この問題も我が党の維新のテーマにはまだなっていませんけれども党内でも取り上げ、また、全国会議員の皆様に、憲法の議論をしていく上でも、投票率を上げていく、皆さんの民意をできるだけ反映する政治にしていくということの大切さを私は訴えたいと思います。
そこで、期日前投票について地元の声を括弧書きでお伝えしますので、個名が入っているんですけれども、お許しをいただきたいと思います。
一宮市、一宮駅が投票所になっているんですけれども、杉本さん、何で一宮の駅は六階で投票しなきゃいけないんだ、何で一階でできないんだ、こういう言葉がありました。
そして、もう二つ。杉本さん、何で木曽川のキリオ、これは説明します、キリオというのはショッピングモールでイオンが主体でやっていらっしゃるところであえて個名を申し上げますが、なぜキリオで投票ができないんですか、ショッピングモールで。杉本さん、何でテラスウォーク、これはアピタとかMEGAドン・キホーテさんとかが経営に関与していらっしゃる地域ですけれども、テラスウォークで投票ができないんでしょうか、こう言われました。よく調べてみますと、関西圏の地域ではショッピングモールで投票できるんですよ。
今、全国で、駅前、駅構内の投票は二十三か所、大学での投票は七十一か所です。期日前投票所は、二〇一六年、八年前の参議院選挙、百六十二か所、これが二〇二四年の今般の衆議院選挙、速報値ですけれども三百九十四か所です。増やしていただいているのはいい、けれども地域によって投票のしやすさが国民の有権者の皆様お一人お一人違うわけですよ。だから、三河で六〇%が出て、尾張、一宮、岩倉では五〇%なんです。民意が反映されたのかどうか。一応五〇あるからいいじゃないかという考え方もあると思いますけれども、アメリカの大統領選挙は六五%ですから。
二つまとめて質問しちゃいますけれども、期日前投票所、もっと地方自治体の背中を押してですね。これは実は総務省さんがすごくよくやってくださっているのは十分理解しています。だから、期日前投票所がショッピングモールだとか、バリアフリーであって駐車場もいっぱいある、買物ついでに投票もできるというようなことが実行されているんですけれども、残念ながら私の地元の一宮も含めてショッピングモールでは投票できないです。駅前でやってくれているのはありがたいけれども。宣伝になるのでね、皆さん、投票所、駅でできますからやりましょうなんというのを上げましたけれども、ネット上。しかし、一方で、いや、駄目だよ、杉本さん、六階にわざわざ行かなきゃなんて、何で一階で、ピアノを自由に弾けるところがあったり、あるいは市役所の何かサービスをやっているところがあるのに何でできないんだと。こういう言葉を承っておりますので、この言葉を直接選挙後に伝えますということで、何とかはい上がらせていただいた身としては、このことについて大臣の御所見を伺いたい。
もう一つ、これは期日前じゃなくて二十七日、投票日の話です。よく学校を投票所にしています、体育館が投票所になっているんですけれども。これも括弧書きですわ。おい、杉本、何で、俺たちはグラウンドゴルフがしたいのに、駐車場にも使っていないグラウンドを何で閉鎖して俺たちに使わせないんだということがシニアの先輩方から。直接おまえが国会で言ってこい、こう言われましてね。
これも地方自治体の判断の問題ですよ。手堅くやろう、きちっとやろう。何か妨害者が最近、急に刺されたりしちゃう事案が起きたりしていますけれども、そういう変な人がいるのも分かりますけれども、前向きに投票率を上げていくためには、そういったところももっと地方自治体が積極的に、ほかの自治体の成功例を大いに大いに参考にするような形で活発化すれば投票率が、全体として下がりぎみではありますけれども、期日前投票の方はどんどんどんどん増えていっているのが最近時の傾向ですから、期日前投票所もよくするし、あとはちょっと投票日の不便さを直していく、こういう点がとても大切だと思っておるんですけれども。
こんな点について、大臣の御所見なりを。おまえの言うとおりだ、日本を再浮上させるためには俺はもっと頑張るぞと。
正直、村上大臣、着任されて非常に安全運転で、石破政権なんだけれども石橋をたたいて渡っていないんじゃないかぐらいの感じで最初は行かれましたけれども、この間の質疑からちょっと村上節が炸裂し始めたので、安全運転も大事ですけれども、村上大臣ならではの真骨頂である、本当に日本を再浮上させるために投票率を上げる、そのために期日前投票所、もっと地方自治体の背中を押してショッピングモールでできるようにする、駅だったら六階じゃなくて一階にする、投票日も使っていないグラウンドはどうぞ健康寿命を延ばすために使ってください、こんなような声を大臣から発していただきたいと思っているんですけれども、村上誠一郎大臣の御所見を伺わせてください。